この記事は2026年3月7日に作成しました。


就労継続支援B型施設は必ず事業所を構えないといけない事業です。


事業所によっては在宅に特化したようなB型施設もあるようですが、そんな施設でも設備要件がしっかり満たされている物件でないといけません。


そして事業所の場所については利用者がB型施設を探す時の重要な指標となります。


賃料が高くても駅近がいいのか、それとも賃料が安くても駅から遠い場所がいいのか。


今回の記事は、今後B型施設を運営していきたいという人にとって利用者を獲得しやすい物件を判断するための指標の1つにしてもらえたら幸いです。


事業所は駅近物件の中でもさらに

結論からお伝えすると、B型施設の事業所は多少賃料が高くても駅近物件が望ましいです。


その中でも、ハブ駅の近くが最高と言えると筆者は考えています。


どの点で最高かというと、運営していく中で利用者を多く集めるという点ですね。


筆者はB型施設を運営していますが、事業所を構える時の指標は以下になります。

◯ 駅徒歩5分以内(できれば3分以内)

◯ 単線路線じゃないこと(少なくとも2路線はあること)

◯ 賃料相場からあまりにもかけ離れていないこと

◯ エレベーターがあること

◯ 可能なら2階以下(消防設備に影響がある)

上記が筆者がB型施設で物件を検討する時に見ている点です。


これらは一つ一つは納得できるかと思いますが、障害をお持ちの方が通いやすいということに全振りしています。


賃料相場については地域によって全然変わってきます…都心や神奈川県などの人口が多い場所では月に30万円でも安いですが、相談させていただいた地方在住の方にそのことを伝えたら高すぎると言われたこともあります。


それ以外にも市町村にごとに制度に比較的厳しい場所があったり、競合はどのくらいいるか、就労移行支援事業所が近くにどのくらいあるかなども見たりします。


しかし上記内容を網羅していたら、利用者が多くきやすい条件はある程度満たされると思っています。


駅から遠い事業所の方が賃料は安いが…

経営していく中で、支出をいかに抑えるかというのは経営者として当然の発想だと思います。


しかしB型施設の収益構造を考えると、事業所についてはコストをかけないといけない部分です。


なぜなら、B型施設は利用者がいかに利用してくれるかが収益の源泉になるためです。


そのため事業所については利用者が通いやすいことに全振りすることが、コストはかかるものの長期的に見て安定的に経営できることにつながります。


「駅から遠くても送迎したらいい」という方や「バス停が近くにある」という方もいますが、それでもオススメできません。

送迎をオススメしない理由

◯ 送迎に使う車両や駐車場を複数持つことで駅近物件と変わらないか高いコストが発生する

◯ 送迎に向かうための人員が必要になる(支援者が兼務するにしても負担が大きい)

突然の利用希望があった際に対応しにくい

支援者の求人が集まりにくい(運転免許が必須にしないといけなくなるかも)

バスをオススメしない理由

バスの本数が少ない場合が多い

◯ バス利用で転倒や酔って体調不良になる方もいる

◯ 交通費助成があるとしても利用者の先出しの金額が多くなりやすい

支援者の求人が集まりにくい

駅から遠い場所については、上記のような理由があるためオススメできません。


そもそも事業所を調べる時に駅から遠い場所が表示されたら、利用者の第一印象としては「遠いから自分には無理そう」という心理的ハードルを1つ設けることになります。


その段階で離脱してしまったら、よくよく調べたら送迎があるということすら知らない状態で選考離脱ということになります。


そうなると「利用してもらわないと収益が発生しない事業」としてはかなり痛手ですよね。


以前は相談員から直接紹介してもらうというのが利用者がB型施設を探す時の主な動線だったかもしれませんが、現在は自分でネットを使って探すというのが普通です。


筆者が運営している施設は週1,2件ほど見学等の問い合わせがありますが、現在では「他事業所からの紹介 : ネットからの応募 = 1 : 1」というのが肌感です。


そのためB型施設においては、事業所を開設する段階から「いかに利用者が通いやすい場所か」というのが継続的に運営してく時に重要と言えます。


今回は就労継続支援B型施設を運営する時の事業所の場所という内容をまとめました。


経営者としては固定費が上がってしまうのは非常に痛いです。


ただしB型施設という事業を考えた時に、「駅近でコストが高い物件だけどこれは必要経費だ」と割り切ることをオススメします。


もちろん事業計画を立てる上で物件の賃料を高く想定して、破綻しないようにしなければいけませんが。


今後、就労継続支援B型施設を運営していくという人については、物件によって利用者の集まりが変わってくるということを意識して事業所の場所を決めていただけたらと思います。